「去年のあの提案書、どこに保存したっけ?」

「この契約書、更新期限いつだっけ? Excel台帳は更新されてる?」

「議事録、チャットで送られてきたはずだけど見つからない…」

中小企業の現場で日常茶飯事の「書類探し」。

この原因はシンプルで、「置き場所がバラバラ」かつ「探すためのルールがない」からです。

今回の記事では、

  • 共有フォルダは SharePoint
  • 書類は Word作成がメイン
  • 月5〜10件ずつ増えていく

という企業を想定し、「Excel台帳を作らずに、SharePointだけで契約更新まで管理する仕組み」を解説します。


なぜ、SharePoint × Word なのか?

結論から言うと、「全文検索ができるから」です。

SharePointの検索機能は強力で、ファイル名だけでなく「Wordの中身(本文)」まで読みに行きます。

つまり、ファイル名が多少適当でも、本文中に「株式会社AAA」「保守契約」「月額5万円」と書いてあれば、検索でヒットするのです。

この強みを活かしつつ、「2つのルール」を守るだけで、書類管理は劇的に楽になります。


STEP1:置き場所を「1つのライブラリ」に集約する

まず、「案件ごと」「年度ごと」にフォルダを細かく掘るのをやめましょう。

フォルダ階層が深くなるほど、書類は行方不明になります。

SharePoint上に「書類管理」というドキュメントライブラリ(フォルダのようなもの)を1つ作り、以下の3つだけフォルダを作ってください。

📂 書類管理

├─ 📂 提案書

├─ 📂 契約書

└─ 📂 議事録

これ以上、フォルダは増やしません。

「え、これだとごちゃごちゃにならない?」と思うかもしれませんが、次の「メタデータ」で整理するので大丈夫です。


STEP2:ファイル名の「命名ルール」を統一する

中身検索ができるとはいえ、ファイル名は重要です。

パッと見て中身が分かるよう、以下のルールだけ徹底してください。

【推奨ルール】

日付(YYYYMMDD)_取引先名_書類種別_案件名

【実例】

  • 20251216_株式会社AAA_提案書_業務自動化支援.docx
  • 20251101_株式会社BBB_契約書_保守契約.docx
  • 20251005_株式会社AAA_議事録_キックオフMTG.docx

絶対に外してはいけない3要素

  1. 日付: 並べ替えに必須。
  2. 取引先名: 検索キーになる。
  3. 書類種別: 何の書類か一目でわかる。

STEP3:SharePointを「台帳」にする(メタデータの活用)

ここが最大のポイントです。

「契約書管理台帳」や「案件一覧」をExcelで別に作っていませんか?

それをやめて、SharePoint自体を台帳にします。

SharePointのドキュメントライブラリには、Excelのように「列」を追加できます。これを「メタデータ」と呼びます。

【追加すべき「列」の構成案】

列の名前種類入れる値の例
取引先テキスト株式会社AAA
書類種別選択肢提案書 / 契約書 / 議事録
案件名テキスト業務DXプロジェクト
担当者ユーザー(社員のアカウントを選択)
契約開始日日付2025/04/01
契約終了日日付2026/03/31

ファイルを保存する際、この「列」に情報を入力するようにします。

これで、「SharePointを見れば、契約期間も担当者もひと目で分かる」状態になります。


STEP4:「ビュー(一覧表示)」を作って管理する

列(メタデータ)が入っていれば、SharePoint上で「見たい情報だけ」を表示できます。

これを「ビュー」と言います。以下の3つのビューを作っておくと便利です。

  1. 【最新順】ビュー
    • 更新日が新しい順に表示。直近の動きがわかる。
  2. 【取引先別】ビュー
    • 「取引先」ごとにグループ化して表示。その会社の書類が全部並ぶ。
  3. 【契約更新管理】ビュー(重要!)
    • 「契約書」フォルダ専用。
    • 「契約終了日」が近い順に並べ替える。

これを作れば、社長は「契約更新管理ビュー」を見るだけで、「あ、来月BBB社の契約切れだ」と気づけます。

Excel台帳を開く必要はもうありません。


STEP5:AI(ChatGPT)を「入力補助」に使う

「ルールは分かったけど、いちいち入力するのが面倒…」

という場合は、AIに手伝わせましょう。

使い方①:ファイル名をAIに作らせる

Wordの冒頭(日付やタイトル部分)をコピーして、ChatGPTにこう投げます。

以下の内容から、命名ルール「YYYYMMDD_取引先_書類種別_案件名」に沿ったファイル名を作ってください。

使い方②:メタデータをAIに抽出させる

Wordの本文をコピーして、こう投げます。

以下の契約書から、SharePoint登録用の情報を抽出して表にしてください。

抽出項目:取引先名/案件名/契約開始日/契約終了日

これで、入力作業は「考える」から「コピペするだけ」になります。


導入のコツ:まずは「直近3ヶ月」だけやる

この仕組みを導入する際、絶対にやってはいけないのが**「過去10年分の書類を全部整理しようとすること」です。挫折します。

おすすめは、

「今日から作る書類と、直近3ヶ月分の書類だけルール適用する」

こと。

過去の書類は、必要になった時にリネームすれば十分です。


まとめ|「探す時間」を削るのが、一番確実な投資

  • SharePoint × Wordなら、全文検索で書類は見つかる。
  • フォルダを掘らず、メタデータ(列)で管理すれば「脱・Excel台帳」ができる。
  • 「契約更新ビュー」を作れば、更新漏れのリスクが消える。
  • 入力はAIに手伝わせて、運用負荷を下げる。

「書類を探す時間」が1日10分だとしても、社員5人なら年間200時間以上のロスです。

ここを仕組みで解決するのは、地味ですが非常に効果の高い投資になります。


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と一言だけ送ってください。

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迷子の書類をゼロにして、スッキリした頭で仕事に向き合いましょう。

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